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拡大床治療について!どんな子にも当てはまる??

矯正治療を行う際、場合によっては拡大床を使用することがあります。

ここでは、どのような場合に使用されるのか、その目的、メリット・デメリット、使用時の注意点などを詳しく解説していきます。

 

 

拡大床って何?

拡大床とは、歯がきれいに生えるだけのスペースがない場合に、上下の顎の歯を外側(頬側)に移動させ、歯を抜かずに生えるスペースを作る装置です。

主に子供の矯正治療で使用されますが、大人でも場合によっては矯正装置と併用して勧められることがあります。

拡大床は、患者様ご自身で取り外して調整することができます。ただし、装着時間が短いと、治療が計画通りに進まないことがあるので注意が必要です。

拡大床のみでの治療では、顎の骨格を広げることはできません。しかし、歯が内側に倒れるように生えている場合など、歯の向きによっては、拡大床で歯の傾きを変えて、まっすぐな歯が生えてくるスペースを作り、歯並びを整えることができます。

???急速拡大装置とは何が違うの????

急速拡大装置は顎骨を拡大することができますが、拡大床はできません。急速拡大装置は上顎のみに使用でき、正中口蓋縫合部(上顎骨の中央部)が癒合していない思春期までの年齢が適応となります。また、25歳までの成人にも有効な場合があります。

拡大床は上下の歯を頬側に移動させる装置で、急速拡大装置は上顎の骨を頬側に広げる装置です。

 

拡大床の種類

拡大床には、スケルトンタイプとプレートタイプの2種類があります。スケルトンタイプは、プレート(プラスチック部分)を使用せず、ワイヤーやネジ、バネなどを使って歯を拡大するものです。

プレートタイプは、樹脂でできたプレートとワイヤー、ネジ、バネで構成された装置です。スケルトンタイプと同様に、ネジやバネを調整することで歯列にかかる力を調整する。プレートが透明なので、拡大床装置があまり目立ちません。

他の矯正装置と併用することもできます。

成人の治療では、拡大床を単独で矯正治療として使用することは少なく、マウスピース矯正やワイヤー矯正と併用することが多いようです。また、歯並びの状態によっては、取り外し式の拡大床ではなく、固定式の拡大床を使用する場合もあります。

拡大床も他の矯正治療と同様、保険適用外です。最適な治療法を選択するためにも、歯科医師とのカウンセリングでしっかりと説明を受けることをおすすめします。

 

 

拡大床のメリット

拡大床を使用することで、以下のようなメリットがあります。

  • 歯を抜かずに矯正治療ができる

矯正治療では、歯を矯正するために抜歯をしたり、歯を削ってスペースを作ったりすることがあります。治療計画の段階で、歯科医師が抜歯した方がより美しい歯並びになると判断した場合には、矯正治療のために抜歯をすることもあります。しかし、永久歯は一度抜いたり削ったりすると二度と元には戻りません。拡大台を使った治療では、歯が生えるスペースを広げて歯並びを整えるため、歯を抜かずに矯正治療が可能です。そのため、健康な歯をできるだけ多く残したまま矯正治療を行うことができます。

  • 取り外し可能

拡大台は矯正治療台から取り外すことができます。そのため、食事や歯磨きの際に取り外すことができます。拡大台を自由に取り外すことができるため、食事や歯磨きを自由に楽しむことができます。

  • 目立ちにくい

拡大台は1日12時間以上の装着が必要ですが、装着時間を守れば、外出時には取り外すことも可能です。

歯列矯正は、見た目による精神的な負担が大きいため、装着を躊躇する方もいらっしゃいます。

サービス業に従事されている方の場合、固定式の矯正治療ができない方もいらっしゃいます。しかし、拡大矯正による治療は、歯の裏側に装着するため目立たず、必要な時には外して外出できるため、治療中のストレスが軽減されます。

 

 

拡大床のデメリット

拡大床を使った治療には、以下のようなデメリットがあります。

  • すべての歯並びに適しているわけではない

拡大台座は、限られた歯並びにしか適用できません。大人の矯正治療の場合、拡大床だけで改善できる歯並びはごく一部と考えた方がよいでしょう。ほとんどの場合、ワイヤーやマウスピースによる矯正治療の過程で、一時にてきに拡大床を併用するということなります。

矯正治療を始める前に、歯科医師とのカウンセリングで、拡大床を使用するための詳細な治療計画を立てます。納得のいく治療計画が提示されない場合は、複数の歯科医院に相談し、治療計画や費用を比較検討しましょう。

  • 使用時間が短いと治療期間も長くなる

拡大台は自分で取り外してネジやバネを調整できるのがメリットですが、装着時間が短いと歯の動きが鈍くなり、矯正治療期間が長くなってしまいます。

装着を忘れたり、外出先で長時間装着しなかったりすると、効果が十分に発揮されないので注意しましょう。強度や装着時間については、必ず歯科医師の指示に従ってください。

  • 紛失や破損の危険性

拡大台座を取り外すことで、紛失や破損のおそれがあります。紛失した場合、再度作成してもらうと費用がかかります。専用のケースに入れるなどして、適切に保管してください。

また、拡大床は水やぬるま湯を使って掃除する必要があります。ネジやバネは歯ブラシを使ってください。歯磨き粉は研磨剤が含まれており、装置に傷がつくので使用しないでください。

 

 

拡大床が適している歯並びについて

拡大床で治療できる歯は、叢生(八重歯を含む)、下あごが出ている、上あごが出ている、上の前歯が下の歯に深くかぶさる過蓋咬合などです。

歯の状態によっては、拡大床を使用しない場合もあります。

 

 

 

拡大床を使用した矯正治療の問題点

拡大床を使用した矯正治療では、歯並びが改善されない、または悪化してしまうという問題があります。拡大床を使った治療を何年続けても歯並びが良くならなかった」「歯並びが悪くなった」「治らないので結局抜歯になった」などの失敗例があります。

無理に抜歯をせずに歯並びを整えようとすると、顎のスペースが足りず歯列が歪んでしまったり、前歯が前に出てしまったりするなどのリスクがあります。そのため、矯正治療方法は複数の歯科医院で相談した上で慎重に決める必要があります。

 

 

まとめ

拡大床は、成人ではなく、主に小児の矯正治療の第一段階で使用されます。抜歯の必要がないため、健康な歯を残すことができるのが大きなメリットです。また、取り外しが可能なため、日常生活に支障をきたすことが少ない点も便利です。

ただし、拡大床だけでは美しい歯並びにはならない場合が多く、ワイヤー矯正やマウスピース矯正と併用することが多いようです。また、患者さんご自身で調整・取り外しができるため、装着がうまくいかないと治療が長引くというデメリットもあります。

自分の歯並びに合った矯正方法は何か、歯科医師とよく相談して決める必要があります。拡大床だけでなく、他の矯正方法も保険適用外なので、治療費は高額になります。複数の歯科医院で相談し、納得のいく歯科医院・治療法を選んでください。

 

 

半田市の歯医者 かなえ歯科・矯正歯科クリニック

日本成人矯正歯科学会 会員 院長 久木田 亮

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