いわゆる「出っ歯」を上顎前突(じょうがくぜんとつ)と呼びます。出っ歯は上顎の前歯、あるいは上顎の歯全体が前に出すぎている状態です。出っ歯は見た目の問題だけでなく、咀嚼や発音にも影響を及ぼすことがあります。そんな出っ歯を改善するための矯正治療について、その治療法を詳しく解説します。適切な矯正治療を選ぶための参考にしてください。
TREATMENT
01
ワイヤー矯正は、ブラケットを歯に固定し、ワイヤーを通して歯を徐々に移動させる方法です。
長年にわたり多くの患者さんに採用されてきた実績があり、複雑な歯並びや大きな移動にも対応可能です。しかし、ワイヤー矯正にはいくつかのデメリットも存在します。まず、ブラケットやワイヤーが見えるため、見た目を気にする方には不向きです。また、食事中に装置が外れたり、むし歯のリスクが高まる場合があります。さらに、定期的な調整が必要であり、その都度クリニックに通う手間があります。経済面では、治療費が比較的高額になることも考慮する必要があります。
TREATMENT
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マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用して歯を移動させる新しい治療法です。目立たず、取り外しが可能なため、生活スタイルに合わせやすいというメリットがあります。また、口腔内の衛生状態を保ちやすく、むし歯や歯周病のリスクを低減できます。しかし、マウスピース矯正にもデメリットがあります。患者さん自身がマウスピースを正しく装着・管理する必要があり、治療の効果には患者さんの協力が不可欠です。また、軽度から中程度の出っ歯に適しており、重度の場合には効果が限定されることがあります。さらに、治療期間がワイヤー矯正と比較して長くなる場合があります。
治療法の選び方