みなさん、こんにちは✨
半田市の歯医者、かなえ歯科・矯正歯科クリニックの久木田です!
お口の中に打つ歯科用の麻酔注射、みなさんはどのようなイメージですか?
「痛い」「怖い」など嫌なイメージをお持ちのかたもいるかもしれません。
しかし!!そのようなイメージは過去の物。
今の歯科医院では、
下準備や使用する器具、手技に配慮して、
可能な限り痛みを抑えるようにしています🙇♀️
●麻酔は何のために?
麻酔はいまある痛みを取り除いたり、
治療中の痛みを感じさせないようにするものです。
しかし、抜歯やむし歯の治療をはじめ、歯科治療の多くは痛みをともないます。
強い痛みや緊張、ストレスは、
身体によくない影響を与えます。
血圧や心拍数を増加させて脳や心臓に負担をかけたり、
失神や脳貧血を起こしかねません。
こうした事態を避けるために、
麻酔を使って痛みを除去し、身体に負担をかけないことが大切なのです。
●麻酔注射の流れ
麻酔注射を打つところに麻酔薬を塗布する
(表面麻酔)
↓
表面麻酔がしっかり効くまで時間を置く
↓
麻酔薬を注射する
(浸潤麻酔/伝達麻酔)
↓
麻酔薬がしっかり効くまで時間を置く
↓
抜歯など、目的とする歯科治療を行う
※一度痛みを感じると、痛みを感じやすくなってしまいます。
それから麻酔薬を追加しても、
脳が「痛い」というのを覚えてしまうので、麻酔が効きにくくなります。
そのため、歯科医師は、
麻酔が効くのをじっくり待ってから処置をはじめるのです。
「注射を打ったなら早く治療して!」と思われるかもしれませんが、
麻酔がしっかり効くまでお待ちください。
●麻酔の種類
・表面麻酔(麻酔のための麻酔)
歯ぐきの表面など、麻酔注射を打つところに麻酔薬を塗布して、
針が入る時の痛みを感じなくさせます。
表面から麻酔薬が作用し、感覚を麻痺させます。
塗ってすぐ効果があるわけではなく、数分かかります。
・浸潤麻酔(狭い範囲の治療の使う)
注射された場所、またその近辺に麻酔薬が浸透し、
感覚を麻痺させます。
打ってすぐ効果があるわけではなく、浸透するまでに数分かかります。
むし歯の治療や1〜2本の抜歯、歯の根の治療(根管治療)など、
「狭い範囲の麻酔」が必要なときに使われます。
・伝達麻酔(広い範囲の治療に使う)
神経の根元の部分に麻酔薬を注射することで、
その先の末梢神経が支配している組織全体の感覚を麻痺させます。
神経に沿って麻酔の効果が出るまで、5分以上かかります。
主に親知らずの抜歯やインプラント治療など、
「広範囲・長時間の麻酔」が必要なときに使われます。
数時間にわたり効果が続くため、治療終了後もしばらく痺れが続きます。
●痛くない麻酔注射への配慮
①非常に細い針を使います。
針が細いほど、打つときの痛みは少なくなります。
②表面麻酔をしっかり効かせます。
針を刺す場所に表面麻酔をしっかり作用させることで、
刺入時の痛みが抑えられます。
③やさしくゆっくり軽い圧力で注入します。
薬液の注入速度・注入圧を機械がコントロールしてくれる
「電動麻酔注射器」を利用している歯科医院も多いです。
※当院でも使用しています🙆♀️